2014年

10月

15日

『相続財産目録(簡易版)ひな形(Excelシート)』公開します!

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相続財産目録の作成は、戸籍収集と併せて相続手続きのはじめの一歩!

「相続手続きの進め方」ページでも説明させて頂きましたが、①相続人の確定(戸籍の収集)と並び②相続財産の棚卸しは、相続手続きを進める上で重要なファーストステップになります。

 

これは、④遺産分割協議(又は遺言執行)が、「何を」「誰が」承継するのかを明らかにする協議であるため、当然に必要となってきます。

この棚卸し作業があいまいだと、後から財産が出てきた、場合によっては、その財産の評価が高額で、相続税申告(⇒相続税について)が必要だった!なんてことになりかねません。

 

とはいえ、通帳等の財産関係資料を一か所に集めたところで、やはりわかりづらいです。

そのため、『相続の対象となる財産は何か』又は相続税申告を目的として、『相続税申告の対象となる財産は何か』をわかりやすく明らかにするためのものが「相続財産目録」になります。

 

 

「相続財産目録」にひな形はある?

ご相続のお客様から、このようなご質問を頂くことがあります。結論としましては、法律で決まった「ひな形」はないものの、目録に記載すべき項目はいくつかあります

具体的には、次のような4つの項目は必ず載せるべきでしょう。

 

①相続財産の種類(不動産、動産、債権、債務…)

いわゆる「大分類」にあたるものです。「不動産」は、土地及び建物とお考えください。「動産」は自動車やテレビ(家庭用財産)のことをいいます。 「債権」は、人に対して行為を求めることができる権利のことをいいますが、預貯金(銀行に対して、預けたものを返して欲しいと請求する権利です)や、貸付 金がこれに該当します。「債務」は債権の反対で、マイナスの財産(借金)とお考えください。このように、財産を大分類しておくと、財産の全体像がイメージ しやすいため、お勧めです(※但し、後述の相続財産目録では、もう少し細かな分類を使用しています)。


②相続財産の所在(存在場所)

不動産であればその不動産の所在を地番(〇〇番地〇)まで特定して表示します。建物であれば、「家屋番号」があればその家屋番号まで書いてあるとよ いでしょう。なお、「未登記」の家屋の場合は、家屋番号はございません(不動産の名義変更手続きである「登記申請手続き」と手続き方法が異なるため注意が 必要です)。銀行の預金であれば、銀行名・支店名・口座番号に加え、預金種目についても記載するようにしましょう。ゴルフ会員権であれば、ゴルフ場の名 前、運営会社、会員番号があれば会員番号などで特定を要します。


③相続財産の数量(不動産持分、所有割合なども含む)

不動産であれば「地積」を記入します。この「地籍」については、法務局で取り寄せた登記簿謄本(登記事項証明書)で確かめるか、固定資産税・都市計画税の「課税明細書」においてもある程度は確認が可能です。銀行の預金であれば、死亡日現在での残高を記載します。但し、死亡日より直前に引き出した場合などは、その引き出した財産については手元にあるものとして、「手持ち現金」として記載を要します。相続財産目録への虚偽記載は、相続争いの元になりますので、絶対に辞めましょう。


④相続財産の価値(評価額)

これが一番難しいところになります。銀行の預金であれば残高をそのまま記載すれば問題ないですが、値動きのある上場株式や『一物四価(いちぶつよんか)』と言われる土地については、評価額を巡って相続争いに発展しやすいので注意が必要です。原則的には、どのように評価をするかについても相続人全員の合意で定めるため、特に評価額が決まっているわけではありません(※相続税評価額の算出方法が決まっているのは、あくまで相続税の申告手続き上の話に過ぎません)。

なお、遺産評価の時期につき、古い裁判例では、『遺産分割のための相続財産評価は、(相続の時ではなく)分割の時を標準としてなされるべきものである』(札幌高裁昭和39・11・21)とされています。

 

相続財産目録作成は、できるだけ専門家(行政書士)に任せるべき

上記のとおり、記載すべき項目を4つご紹介致しましたが、特に「④相続財産の価値」については慎重差が必要です。大事なことは「客観的な根拠」があるか否かです。ひとたび、「相続財産を隠している。信用ならない。」となってしまえば、遺産分割協議がすんなりと進むはずがありません。『専門家に作成を依頼するとお金がかかるから…』とご自身で作成されることはもちろん自由ですが、専門家の立場からすれば、客観性を担保するためにも信頼できる専門家(行政書士)に依頼した方が、結果的に低コストで遺産承継がスムーズに進むことがあるでしょう。

なお、遺言と相続手続きに強い名古屋の行政書士『行政書士法人エベレスト』でも、相続財産目録の作成サービスを行っております。

相続財産目録の作成サービス

 

エクセル版「相続財産目録(簡易版)」ひな形(シート)公開!

相続財産目録(簡易版)
相続財産目録を作成するための入力エクセルシートです。あくまで一例ですので、参考程度のご使用ください。なお、行政書士や司法書士等専門家のダウンロード及び無断転用を固く禁じます。
相続財産目録(簡易版).xlsx
Microsoft Excelシート 17.3 KB


【使用上の注意(※必ずお読みください)】

①あくまで相続財産内容の大枠を把握するための「簡易版」になります。相続税申告はもちろん、遺産分割協議の前提としても不十分となるケースが生じますので、ご使用になられる場合はご注意ください。

②当該「相続財産目録(簡易版)」エクセル版入力シートを使用して、相続争いに生じた場合でも、当事務所はいかなる責任も負いかねます。

③初版(2014年10月15日作成)になります。お客様からのご要望や当事務所で使用する際のスタッフ意見等を踏まえ、随時改訂していくことを前提としております。予めご了承ください。

④各士業の先生方のご使用はお断りしております。ダウンロードすることも禁じております。



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