2014年

11月

04日

「遺言書」を書くのに適している時期とは?

遺言書は平均年齢を超えてからで大丈夫?

遺言を作成したいという方のご相談は、60歳未満の方よりも60歳以上の方が圧倒的に多いのですが、遺言の作成を考えていない60歳代や70歳代の方とお話をすると、「自分にはまだ早い」とおっしゃられる方が非常に多いです。遺言の有効性や相続手続きの現場を知る専門家としては、「30歳であっても決して早くない」と考えます。本日のブログでは、その理由と、遺言を作成すべきタイミングについてお伝えいたします。



遺言書を書くべきタイミング ~ライフスタイルと合わせて~

その① 結婚したとき

理由は、「相続関係が変わるから」になります。結婚して子どもがまだいない場合、万が一亡くなってしまうと、その人の財産は、配偶者が単独で相続するのではなく、ご両親やご兄弟に帰属するためです(※もちろんご両親や祖父母がすでに他界しており、兄弟もいない場合は配偶者のみが相続人となります)。

また、独身時代とは異なり、結婚すると「世帯」としての財産となり、もし配偶者を扶養しているとすれば、扶養している配偶者の生活も考慮し、スムーズに財産を承継させる必要が生じます。


その② 子どもができたとき

この理由も、「相続関係が変わるから」になります。法定相続人は、配偶者と子ども(※原則として胎児を含みます)になります。子どもの将来を考え、保険の見直しを行ったり、ライフステージに大きな変化をもたらす時期に、遺言書についても見直しを行うとよいでしょう。


その③ マイホーム(不動産)を購入したとき

この理由は、「財産状況が大きく変わるから」になります。一般的には、住宅ローンを借りて購入する方が多いですが、不動産という大きな財産を所有した場合は、同居している家族の「居住の不安」を払しょくするためにも、遺言書を見直し、再作成をすることが望ましいです。


その④ 会社を定年退職し、退職金を得たとき

上記と同じく、「財産状況が大きく変わるから」になります。また、子どもがいる場合は、子どもたちの結婚や孫の誕生など、家族関係にも変化が生じます。子どもたちの生活状況も変化が生じ、「相続問題に発展しやすい時期」でもあるため、見直し等を行うのがよいでしょう。ご自身のセカンドライフについて、再度見つめなおす時期でもあります。


その⑤ 配偶者を亡くしたとき

この理由は、「相続関係が変わるから」になります。配偶者がいる場合の相続では、仮に子どもたちがいても、あまり揉めることはありません。配偶者がすべて相続することで、子どもたちも納得するケースが多いからです。ところが、配偶者がいない場合の相続(二次相続と呼ぶことがあります)では、もし自分が亡くなった場合は、子どもたちだけが相続人になります。このケースでは遺産相続トラブルになるケースが多く、そういったことになってほしくないと考える場合は、このタイミングでしっかりとした遺言書を書いておくことが望ましいです。


「遺言書なんていつでも書ける」は大間違い

前述のとおり、遺言書を書くべきタイミングを5つほど紹介させていただきました。ここで念を押しておきたいのが、「いつでも書ける」は大間違いであるという点です。抽象的にはなりますが、遺言書は「心身ともに元気であるとき」なければ、書くことができません。「まだ早い」と言っているうちに体力や判断力が衰えていくと、「遺言を書こう」という気力もなくなり、結局は書かないままお亡くなりになり、残された家族で遺産相続トラブルとなるケースが数多くあります。

まずは、「いつでも書ける」という認識を改めることが、円満な家族の「絆」の承継につながることでしょう。



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